食べ物で血管新生を抑える

2019/03/05

がんの増殖には、新しい血管が必要です。この血管を作らせないのが、血管新生抑制因子で、分離に成功しました。血管新生抑制因子に類似した物質を作れば、画期的な抗がん薬ができる、と大きな期待が持たれました。 

製薬会社は、こぞって、いくつもの抗がん剤を開発しました。その代表がジェネンテック社によって開発されたアバスチン(一般名ベバシズマブ)です。

アバスチンはマウスにおいて大きな抗がん効果が得られたため、ヒトのがんに対しても期待がふくらみました。血管新生抑制薬の開発は抗がん剤研究の花形になりました。しかし、血管新生抑制薬は、単独で用いてもたいして効果はありません。ふつうの抗がん剤よりは副作用が少ないとされますが、それでも血管新生抑制薬は副作用が予想以上に強いことが判明しています。

つまり、血管新生抑制薬はユメの抗がん剤ではなかったのです。すでに述べたように、がんはとても複雑な病気なので、たった1つの薬で治ることはありえません。「魔法の弾丸」を求めるのは人類の性のようですが、魔法というだけあって、やはりこの世には存在しないものなのです。
 
とはいえ、血管新生の抑制は,あらゆるがん治療のカギとなります。幸いなことに私たちには、奇跡の薬を待つまでもなく、血管新生を抑制する、まったく副作用のない、従来の治療法と併用できる方法がすでにあるのです。


出典:「がん治療の最前線」生田哲 SBサイエンス・アイ新書

血管新生を抑制する食品は、ストローベリー、ラズベリー、クランベリーなどのベリー類、キノコ類、クルクミン、フコイダンなど。そして、新しい血管をつくる際に欠かせない炎症を抑制する、レスベラトロール、カテキン、オメガ3などです。
 
また、人体ではたえずがん細胞が誕生していますが、これを食べているのが免疫細胞、とりわけ、NK細胞です。免疫細胞を強化する食事、エクササイズ、睡眠、ストレスコントロール、感情のコントロールを行い、炎症を抑え、血管新生を抑えることでがんの増殖を止めることができるでしょう。

 

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